29歳のホワイトニング効果観察日記。

ホワイトニングで歯を白くして自信をつけていくブログ。

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【心配?】歯のホワイトニングの安全性徹底調査!

ホワイトニングのギモン

私は、歯のホワイトニングをする前にいくつか不安がありました。

  • 「白くはなるかもしれないけど漂白でしょ?
  • 「ホワイトニングした後に色戻りしないか心配…」
  • 「ホワイトニングする前より悪化したらどうしよう?」

いくらキレイにするためとは言っても、整形やレーシックみたいに体になにかする時は心配になるもの。今回はホワイトニングの安全性を徹底的に調べてみました!

 

ホワイトニング剤の安全性

ホワイトニング剤のイメージ

まず、歯のホワイトニングをする際の「ホワイトニング剤」について調べてみました。

歯のホワイトニングはいくつか方法がありますが、大きく分けると「歯の汚れを取り除く」というものと「歯を漂白する」という2種類があります。

この2つのうち、「漂白成分」について心配になるのではないでしょうか?

ホワイトニング剤に漂白成分が入っているのは歯を白くするためですが、漂白しなければいけないのは理由があります。

ホワイトニング剤=歯の漂白剤の必要性

歯は外因性(外側からの影響)と内因性(内側からの影響)で、黒ずんだり黄ばんだりしてしまいます。

外因性のものでは

  • 清掃不良
  • タバコのヤニ
  • 色の濃い食事
  • 色のついた飲み物
  • 金属(アマルガム・銀歯など)

といった原因があります。「金属」というのは、日本人のほとんどの人が虫歯になった経験があると思いますが、保険治療で安く作れる「銀歯」が歯のエナメル質にいいものではないので、外因性の歯の色づきの原因になってしまいます。

内因性のものでは、

  • フッ化物の摂取
  • 重度の虫歯で神経を抜いての失活歯
  • 加齢
  • テトラサイクリン系薬剤接種

といった原因があります。「テトラサイクリン系薬剤」というのは、抗生物質やニキビ系の薬に入っている成分で、歯を黄ばませる原因となるものです。

こういった外因性と内因性の歯の変色が起こるために、「歯の漂白(ホワイトニング)」が必要になるというわけです。もし「ホワイトニング剤」が入っていないとしたら、それは歯の汚れを落とすだけのもので、歯の元の色を白くすることはできません

では、歯そのものの色を白くしたいとき。必要不可欠なホワイトニング剤は安全なのでしょうか?

ホワイトニング剤の主要成分は?

歯が黄色いのと白いの

本当に歯の色を白くするには、漂白成分が入っていないといけないことがわかりました。では具体的にどのような成分によって歯そのものの色を白くできるのでしょうか?

ホワイトニング剤は、次の成分のどちらかが入っています。

漂白成分の強さは

  • 過酸化水素>過酸化尿素

となっています。それで、オフィスホワイトニング(歯科医でのホワイトニング)ではより強い成分である「過酸化水素」が使われていて、「過酸化尿素」は自宅でのホームホワイトニングを使っています。

でも、覚えておいてほしいのがどちらも同じように歯を漂白できるということです。

過酸化尿素(カルバミド)は、自然に「過酸化水素」と「尿素」に分解されるので、ホワイトニング時には過酸化水素と同じような効果が期待できるわけです。

ただ、「似た成分なんだったら過酸化水素のほうがいいんじゃないか?」と思うかもしれないのですが、持続時間に違いがあります。

  • 過酸化水素:強い漂白効果で、漂白の持続時間短め
  • 過酸化尿素:穏やかな漂白効果で、漂白の持続時間長め

こういった効果の強さや持続時間で、使用するシチュエーションが変わっているということですね。

過酸化水素/尿素は安全? 

ここでやっと「ホワイトニング剤の成分は安全?」という質問の答えに迫っていきます。

過酸化水素尿素が「漂白効果」というメリットがあることはわかっていると思うので、歯や口腔内に使用したデメリットや可能性のある副作用についてです。

過酸化水素の副作用・デメリット・毒性など
  • 刺激性がある⇒痛みが発生する
  • 皮膚の白色変化がある⇒2~3時間で戻る
  • 歯の脱水症状を引き起こす⇒一時的に口臭の可能性にもなる
  • 水に溶けると水生生物に対して若干の毒性がある

参考文献:過酸化水素 - Wikipedia

過酸化水素の活用法・メリット・効果
  • 漂白効果がある
  • 洗浄効果がある
  • 殺菌効果がある(オキシドールという名前で販売されている)

知らないうちに過酸化水素を使っている例は、殺菌効果目的で紙パックの内部に噴射されていることです。

この成分を見る限り、大量に使用した場合は皮膚や神経に刺激があることや、皮膚に白色変化の反応があることがわかります。

ただ、ホワイトニング目的で過酸化水素を使う場合は過酸化物が絶妙なバランスで配合されているので、安全性は高いと言えるのではないでしょうか?

ホワイトニング時に安全でも、歯のホワイトニング後に「色戻り」があると聞いたことがあるかもしれません。その点については【副作用の心配:色戻り】を参照してください。

オフィスホワイトニングの光の安全性

ホワイトニングの光

歯医者さんや美容歯科クリニックでは、自宅でのホワイトニングではできない光を使ってのホワイトニングができます。

これは、過酸化水素/尿素の成分の効果を上げるための一つの方法です。

効果を上げる方法としては、このようなものがあります。

  1. 過酸化物の濃度
  2. 時間
  3. 温度
  4. 触媒

歯をより白くするために、濃い液を使ったり、長時間ホワイトニングしたりと方法がありますが、そのうちの「光」の安全性が気になりますよね。

オフィスホワイトニングでの光にはいくつか種類があります。

  • ハロゲンライト
  • アルゴンレーザー
  • プラズマアークライト
  • キセノンランプ
  • ガスプラズマライト
  • キセハロゲン
  • ショートアクメタルハライド
  • LED

わ~、たくさんありますね!(・_・;)

なぜこんなにたくさんの種類があるかというと、時代に合わせていろんな光が出てきたからです。

それぞれでどんな違いがあるのかというと、光の強さと光の波長が違います。*1

例えばこの中で、「ガスプラズマライト」というのが光のパワーが一番強いものです。光が強すぎて連続照射が難しいほどです。でもこの強い光によって、見違えるほど歯が白くなるようです。

ただ、これらの光はホワイトニング剤の効果を活性化させるためにあるものなので、光自体には危険なところはありません。

ホワイトニング時の紫外線に注意

ホワイトニングするクリニックによっては、紫外線を使用して施術するところもあるようですが、この場合は少し注意しないと紫外線(UV)によって皮膚が炎症を起こしたり、歯肉のメラニン色素沈着(歯茎の黒ずみ)という症状が出ることもあるので副作用とも言えます。オフィスホワイトニング時には紫外線を使っているかどうかもチェックしておきましょう。

一番気になるのは、歯医者さんではかなり強い光を当てて過酸化水素で歯を漂白するので、痛かったりシミるということです。

効果が強力な分、歯の痛みを感じるのはリスクになりますね。

ホームホワイトニング剤の成分の安全性

次に、自宅でできる「ホームホワイトニング」の安全性について考えてみたいと思います。

上のホワイトニング剤のところでもわかったのですが、歯科医の目が届かないところでやるホワイトニングは若干刺激の弱い「過酸化尿素という成分で歯を白くすることになります。

過酸化尿素は安全? 

過酸化水素の安全性のところでも書いたのですが、過酸化尿素過酸化水素の副作用と同じような症状が一時的に出ることがあります。

過酸化尿素の副作用・デメリット・毒性など
  • 刺激性がある⇒痛みが発生する
  • 皮膚の白色変化がある⇒2~3時間で戻る
過酸化尿素の活用法・メリット・効果
  • 漂白効果がある
  • 洗浄効果がある
  • 殺菌効果がある

副作用の心配:色戻り

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「ホワイトニングをした後に、以前よりも歯が黄ばんだり変色したらどうしよう?」そんな不安があるのももっともだと思います。

色戻りとは、ホワイトニング後に食べた食べ物の色や、飲み物の色が歯についてしまう問題で、ホワイトニングのリスクとされてきました。

代表的なものでは、ホワイトニング後24時間はコーヒーを飲んではいけないというものがあります。ほかにもトマトソースを使ったピザやカレー、赤ワインやイチゴも色戻りの原因になってしまう食べ物です。

色戻りの原因①

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なぜこれらの色の濃い食べ物を食べないほうがいいかというと、ホワイトニング後は歯が一時的に脱水症状になって水分を取り込みやすくなっています。

歯の漂白は、過酸化水素か過酸化尿素を使って行いますが、脱色の過程で歯のエナメル質に含まれているカルシウムも一時的に失われてしまいます。歯科用語では「脱灰」と呼ぶ現象ですが、一時的に歯の表面がデコボコした状態になっています。

このときに歯に含まれている水分も普段より少なく、色のついた水分がやってくると取り込みやすくなっているというわけです。

よく「再石灰化を促す!」とかいう言葉を歯磨き粉で見かけますが、ホワイトニング後は特にこの石灰化のための時間をとる必要があって、12時間~24時間は食べるものに注意した方がいいということですね。

色戻りの原因②

着色しやすくなっている理由の2つ目は、歯の表面のエナメル質の上の薄い膜の効力が薄れてしまって着色しやすい状態になっていることが挙げられます。

上の画像でいうと、真っ白なエナメル質の上にグレーの部分がありますが、ここの防御力が一時的に下がってしまっているということです。

色戻り対策

濃い色の食べ物を避ける

では具体的にどうやってこの色戻りのリスクを抑えよう?ということなのですが、簡単に言うと、色の濃い食べ物は24時間くらいは避けた方がいいということですね。

あとは再石灰化を邪魔してしまう酸性の食べ物も可能な限り避けた方がイイです。食用酢やかんきつ系(みかん類)やビタミンCの食べ物、炭酸水なども酸性なので避けましょう。

ここで避けた方がいいというのは、たとえて言うと「車にキレイにワックスをかけたのに、あえて泥だらけのオフロードの道に走りにはいかないでしょ?」という感じです。ワックスをかけた後に雨が降って来たら残念ですが、もしキレイなままにしたいのであればあえて泥の道にはいかないと思いますし、雨が降ったら出かけないかもしれません。

最近のホームホワイトニングでは、この色戻りというリスクがなくなった製品も発売されているので、歯科業界でも話題のようです。

副作用の心配:歯の痛み

ホワイトニングで歯が痛いイラスト

よく「ホワイトニングは痛い!」と聞きます。では一体何が痛くさせているのでしょうか?

原因は、過酸化水素/尿素の効果による歯の脱水症状です。

歯の漂白成分が、歯の黄ばみや黒ずみの元である色素を分解するときにこの症状が起きます。ホワイトニングの成分が歯の奥に浸透していくのと同時に、歯の水分が抜けてしまいます。

一時的に脱水症状になっているときに「疼痛感(とうつうかん)」を感じる方もいて、これが「ホワイトニングは痛い!」というイメージにつながっているようです。

歯の脱水症状は、ホワイトニング後24時間以内に元の状態の9割まで戻るので、一時的に痛みを感じるとしても人体に影響はないといえます。(美容歯科担当歯科医師談)

では歯の痛みを絶対に感じない状態でホワイトニングできるのか?というと、過酸化水素か過酸化尿素を使って漂白するときに脱水症状を引き起こしてしまうので、「絶対にいたくない」ということは言えません。

人それぞれで痛みを感じる神経の違いがあるので、痛みを感じない人もいます。また、過酸化物(漂白剤)の濃度が薄い時や、ホワイトニング時間を短くすれば痛みを感じなくホワイトニングできるとも言えます。

ただ、過酸化物が薄かったり漂白時間が短い=歯が白くなる効果を感じにくい、ともいえるので、痛くなりすぎないバランスでホワイトニング効果を体感できるといいのではないかと思います。

実際にホームホワイトニングでは、過酸化尿素(オフィスホワイトニングで使う漂白液よりも刺激が少ない)を使うので、痛みを感じずに歯が白くなっていく過程を実感できる製品もあります。

まとめ:ホワイトニングは安全?

歯の色を白くするイメージ

あなたはどう感じられましたか?

安全性については、配合されている成分やホワイトニングのデメリットを考えて「安全!」といえると思いましたが、もしかしたらここは結論が違うところだと思います。

「痛くなる可能性があるから安全じゃない!」とか「色戻りするからホワイトニングは危険!」ということもありますよね。

ただ、これまでホワイトニングであったこのような問題が解消されている新しいホームホワイトニング剤なども登場しているので、総合的に考えると「安全です」としか言えない気はします(^-^;

体験してみないとわからない!ということで当ブログでは、ホワイトニングで歯の色が白くなる過程をお伝えしていますので、心配がなくなればいいなと思っています!

teeth-whitening.hateblo.jp

*1:ホワイトニングに一番効果的な光の波長は300ナノメートルから500ナノメートルと言われています。